○×ではない世界

1月9日(金)

昨日も今日も、激しいスコールが降り続いています。こちらでは、1月は'毎日雨の降る月'と言われています。インドネシア語でHujan sehari-hari(毎日、雨)だから略してJanuari(1月)と言うそうな…(親父ギャグです)。
ところで、今回様々な先生に質問しているうちに、印象に残る共通の言葉があります。それは「ジャワの音楽に間違いというのは無い」。そして、大事なのはrasaがenakかどうかということ。rasaについては以前も書きましたが、enakは'美味しい'という意味なので、つまり演奏していて美味しいか、気持ちが良いかというのが重要なのだそうです。だから極端な話、たとえ正当的ではないやり方でも、ある人がそれを始めて皆に'美味しい'と思われれば、それも正しいということになるのです。これはガムラン音楽に限ったことでは無いのかもしれませんが、とかく○×思考に馴染み過ぎてしまった日本人には少々発想の転換を強いられます。そしてもう一つ、こんな話も聞きました。ジャワ人はあまりに正し過ぎる満点の演奏よりも、ちょっと間違いがある位の演奏を好むと…。これについてはどう思います?

(オレも enak!)