9月12日(水)
昨日の夜は Solo Baruという所でちょっと変わったワヤンを見ました。名付けてWayang Kebangsaan。建国五原則Pancasilaの精神に立ち返り民族統一をはかろうと歌った、かなり政治色の濃いワヤンです。途中で観客が起立して歌わされる場面もありました。お話は「Dewi Sri Mendra」。内容はともかく(というか、よくわからなかったのですが)、意外と面白かったです。楽器はスレンドロ音階のみのガムランに加えドラムやギター、フルート等。民族統一の精神に乗っ取ってか、スンダやバニュマス等様々な地域のガムランやらポップスやらがごっちゃになって演奏されます。Kaborというソロでは有名な古典曲にスンダ地方のルバブ(胡弓)が加わったのには演奏家達も苦笑していました。Wayang Kampung(村のワヤン?)と呼ばれる系統のものらしく、スクリーンは小さく人形も普通の人間のような形のものも登場しました。途中、夫婦漫才みたいなコメディアンが会場を大いにわかせ、何でもありの、でも素朴な味わいのワヤンで夜は更けていきました。