今週から新学期が始まり、忙しい日々を送っています。帰国まで後一ヶ月なので欲張っていろんな授業に参加しています。どの授業も最初は先生のお話で始まります。服装や履物の注意(サンダル禁止になってしまいました。)、授業内容や単位に関すること等。私は低学年から高学年まであらゆる学年の授業に参加しているのですが、低学年の授業で先生が必ずする話があります。ここの学生はSMKと呼ばれる芸術高校出身の子が多いのですが、中には全く普通の高校を出た学生もいます。彼らはこの大学でゼロからガムランを始めるわけで、最初は芸術高校出身の子との差に歴然とするはずです。でも先生は、「決して卑下するな。現に大学の教師陣の中には普通高校出身の人がたくさんいます」と。具体例を聞くと、確かに何人もの先生が、実は芸術一家出身というわけでもなく、大学で一からガムランを勉強したようです。そして、今日の先生はこう付け加えました。「学校の授業は25%。あとの75%は自分で努力しなければダメだ」と。確かに授業では様々な事を教えてくれてためになるけれど、結局それだけでは何も身につかないんですね。習ったことを自分でこつこつと練習しなければならないわけで、その部分については日本にいてもジャワにいても同じだなと。習う環境そのものは確かにジャワにいると恵まれているけれど、後はどこにいようが本人の努力次第なんだなと妙に納得してしまいました。
(オレのように!)