ガムランの調べに身をまかせ…

12月29日(月)

さすがに連日のイベント続きでここにきて疲れが出て、今日は家でお休みしていました。さて、先日はウォノギリと呼ばれるソロから一時間強かかる山間部の一軒家でガムランの演奏会がありました。これはアメリカ人をはじめとする外国人等が支援して定期的に行われているものです。踊りも影絵芝居も無い、純粋に演奏を楽しむこのような伝統的なスタイルでの演奏会は、以前に比べるとかなり減っています。派手な演出があるわけでもなく、夜8時頃から夜中の1時近くまで、ただひたすらゆったりとした長大な曲が次々と演奏されるこのような会は、今ではかなり貴重な場となっています。芸術大学の先生や王宮の楽士、ラジオ局の楽士など様々な音楽家が一同に会し、今宵ならではのジョイントを楽しんでいました。この日は芸術大学の学生達も大勢来ていて、演奏を聞きながら熱心にメモを取っていました。演奏家の中に一人とても賑やかなおじさんがいて、演奏中に囃し立てたり踊り出したりしていたのですが、実は生き字引のように何でも知っているこのおじさんに、学生達は帰りのバスの中でも熱心に質問していました。こちらの若者は伝統的なガムラン音楽にはあまり興味を持たないと常々耳にしていたのですが、少数でもこのような熱心な若者がいるというのは頼もしい限りです。