プルボ氏宅訪問

1月4日(日)

昨日は、去年7月の自主公演の時に日本に招聘した影絵芝居ワヤンの人形遣いプルボ・アスモロ氏のお宅を訪問しました。日本でお会いした時と同じさわやかな笑顔で迎えて下さいました。本番のDVDなどお土産を渡し、お礼を言った後であらためて日本公演の感想を聞くと「バグースbagus(good)」の答え。今後更に良い公演にする為に、何か問題があったら教えて下さいと重ねて尋ねたのですが、本番の人形遣いが座る場所とスクリーンの位置が全体にもう少し高い場所にあるともっと良いと言う以外は、とにかく「バグース」としかおっしゃいませんでした。若干の演奏の間違いは問題ではない、日本の観客はとても熱心に見てくれて素晴らしかったし、スクリーンも音響も良かったと言って下さいました。正直な感想だよ…と念を押していらしたので、本当に満足していただけたようでホッと一息です。続いて、彼が今ワヤン・ゴレ(木掘りの人形)でマハーバーラタやラーマーヤナの物語を演じる計画があることについて聞かせてくれました。普通ワヤン・ゴレでは別の物語を上演することが多いので、ラーマーヤナやマハーバーラタの為に新しいスタイルの人形を注文しているとのこと。1セットの人形が出来上がるまでには時間がかかるので、実際に本番が見られるのはまだ少し先のことになりそうですが、プルボ氏の頭の中は今そのことで一杯という様子でした。日本にいらした時の印象と同じく、とにかくどこまでもワヤンが好きで、細かいことや過去のことはあまり気にせず、仕事のことを始終考えている…、そんな芸術家魂をあらためて感じさせられました。

(プルボ・アスモロ氏)